Monday, June 29, 2009

生まれて初めて好きになった曲は「JACKSON 5」の「ハレルヤ・デイ」
弱く大人しかった自分にとって、この音楽はきらきらと光る希望のように感じた。

マイケルジャクソンの軌跡を見ていると、人として当然の成長したいという強い思いと、もう一方自分を超えて宿命(出生など選べないもの)から自由に逃れて羽ばたきたい、という思いの狭間で揺れる人間の難しさを考えてしまう。

人はとてつもない才能と成功を手にすると、その一線を越えてゆけると思うのだろうか。
また彼は、あたかもそのように勘違いしてしまうほどに、身の回りや世界中の人々を感動させ、人の心や物事を動かす現実に、幼い頃から恵まれていたのだろう。

いつしか宿命と運命が同一になってしまったのかも知れない。

大きな星の下に生まれた存在は、思いに反して生の全てを人に曝け出して死んでゆくのだろうか。 最後まで子供のように邪気の無い彼の声色(こわいろ)に驚かされる。 普通の人には考えられない姿だ。 彼には自分の牙城やパワーを守る為の、当たり前の言ってみれば「汚い」けれど「逞しい」自我は無かったように見える。

でもそれではきっと人は生きてゆけない。
というか壊れてしまうだろう。

自我が無いという事は、すなわちそれは人々に命を捧げているという事になるのかもしれない。 でも彼の生きる道筋というものは、それしか無かったように思う。

彼が死んで沢山のRIPものやトリビュートと共にその音楽が振り返られている。
まだまだ混乱がありそうだけど、世界中のゴシップの捌け口から開放され、
彼の音楽の軌跡そのものが残っていって欲しいと思う。

まさに輝く星だった。

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Tuesday, June 16, 2009

新しいもの

先日新しい楽器が来ました。

いろいろと曰くありの経緯なのですが、
結局、野中貿易(PANLAND)がフォローというか、保障する事になりました。
これはプロフェッショナルの音楽家である僕に対する楽器店の誠意を感じます。
とても大切なことで、野中貿易(PANLAND)の担当の方の判断でもあるかと思います。
以前の自分の楽器はもう「へたって」しまいましたが、その後の対応に不満は残していません。
トラブルは必ずあるので、お互いにそれを乗り越えて先を歩んで行きたいものです。

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で、・・・新しい楽器ですが、
Kyle Dunleavyという以前Panyard,inc.でヘッドチューナーだった人のパンです。
長いスティールパン人生で詐欺にあっている経緯も踏まえつつも、自分の勘を信じてWebをいろいろ彷徨い、最終的にコンタクトをとった人です。

これも面白い話満載なのですが、以前スティールパンというか音楽そのものも上達したくて僕を訪ねてきた人がいました。彼の名はkristian Paradisといって、パンプレイヤーで在日米軍の演奏の為に日本在住でした。
彼は日本にいる間、PSOに加わってライブやったりもしましたが、今はもうUSAに戻ってオーケストラを作ったりソロで活動したりと、結構活躍している人です。
僕の弟子というか関わった人は、皆素晴らしいプレイヤーに育ってゆくのでとても嬉しいのですが、Krisもそんな一人です。

で、実は知らなかったのですが、Kyle DunleavyはKrisや彼のオーケストラのパンを製作している人だったのです。

早速Kyle Dunleavyからメールが来ました。
「Yoshi、君のいい話はKrisからよく聞いているよ、君に素晴らしい楽器を作らせてほしい」
そんな面白い経緯があって、Kyle Dunleavyに楽器を作って貰いました。

その後、また別の機会に日本で僕を訪ねてきてくれたアメリカのアマチュアパンプレイヤーの人も、Kyle Dunleavyの楽器を使っていて僕に激賞していました。
以前からスティールパンを通して、なぜか奇跡的に人やタイミングが繋がる事がとても多く、またもやワンダーな感じで不思議な縁を感じています。

そしてそれが先日届いたというわけです。

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さて、それで肝心の楽器の詳細ですが、
それはまた次回ということで写真だけアップしておきます。

To Be Continued.