Wednesday, September 30, 2009

大切なもの


大切なもの

本当に大切なものは
ずっと隠されている

だがそれは
ふとした日々の裂け目から心の叫びを挙げる
そしてその時それは迷い無く明らかなものだ

勿論その上での個々人の人生
人はどう生きようと自由だ

だが自分はただひとつ
心の声に耳を傾けて
それに従って
生きていきたい

それ以外を知らない


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Wednesday, September 23, 2009

シルバーウィーク日記

連休の中、自宅近所の上野水上音楽堂にて、
音楽祭があったので、フラ~っと自転車でお散歩に行ってきました。

なんか友人がいっぱい出演していたみたいで、
行き時もリトルクリーチャーズのツトム君がスネア持ってテクテク歩いていたので、
「ツトムー!」と声をかけたら「おおー原ッサン、ひさしぶりっすー、丁度電話しようと思っててー」。 みたいに木漏れ日の中、早速和んでしまいました。


Sunshine Steel Orchestraのステージ。
リラックスしていてホント気持ちいいステージでした。
曲も良いし和みます。この3人は凄くバランス良いねー。


個人的には初めましてのヤン富田さん。
僕が二十歳ぐらいの時に夢中になってやっていた音世界と共通していて驚きでした。
それにPAN演奏もその本質に於いて自分と同じ・・・かもです。
さすがです先輩!って感じ。

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昨今見回せば、お洒落な雑誌の1ページみたいなというか、
質感の良い家具や、出来の良い文房具みたいな、貧相なバンドばかり。
でなければあとはカッコ良い黒人の真似してエロで押し切ってるだけの音楽界隈。

ヤン富田さんの「やりたい放題音楽」は本当の意味で「対外的なお体裁」抜きのものです。
なので耐えられずに途中帰るお客さんも結構多かったです。
簡単に気持ち良くしてはくれないもの。
でもこれでしょ、音楽は。

同郷だし嬉しいね。
何故か大森出身って心情的に纏まるんだよね。
そんな街なんだろうな。

俺達ぁ、日本のソウルシティー大森出身だ、
ガンガンいこうぜ、と思ってしまいました。
日本の代表的PANプレイヤーの二人は大森出身です!笑

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Friday, September 18, 2009

そういう事らしい



日々生きている。
理由など無いのに生きている。
誰からも要されていないのに生きているこの無常かな。
ただ時折浮かぶのは、音の美しさか。
気付けば一人歌い、曲を作っている。
何の役にも立たないのにやっている。
ふと我に返り、それしか知らない方輪人間の悲哀。

再び望まれ聴いて貰える日を夢見て良いのだろうか。
その間はどうやって生きてゆくのだろうか。

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Monday, September 14, 2009

自分のやり方

壊れていてもいい。
多少ずれていてもいい。
キチンとした体裁が無くてもいいから。
自分を出そう、生きているんだ!

これが音楽の精神だ。
オレにとって音楽は生きる事(=暇つぶし)みたいなもので、
生きて呼吸をして水を飲む、ああ良かった、みたいなものなのだ。
そこにいる人=自然そのものだ。

どんなに超人的に優れた美やテクニックを伴っていても、
音楽家(ミュージシャン)は最終的にそれ以外にはない。

また逆説的だが、故に個の突出した創造性は忘れてはならない。


Jean Michel Basquiat
Smile...and Living.


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Thursday, September 10, 2009

不可思議な事柄


Ellie Mannetteさんによるワークショップの様子。
真面目な雰囲気が伝わってくる。

しかし新しい楽器が不自由でならない。
以前このブログで書いたKYLEさんのPANだ。

ダブルセカンドなのだが、内径と外径が微妙にずれて回転しているのだ。
自分の落ち度なのだが、さすがにこの違和感の秘密を、楽器を手にしたときに、すぐには気が付かなかった。

これがまた非常にやっかいで、徐々に徐々にオレを壊しているのだ。
無意識レベルでの手の位置と音、タイミングが常にずれていて、自分がチグハグになってゆく。 こういう事が待っていたんだな、昨年のチューニング事故の先には。
解決に向かっていると思っていたのだが、恐ろしい罠だ。

考えてみれば、PANに纏わる事、気を付けないと罠だらけだ。

以前トリニダードで死に損なってきている。
その時はPANの関係者によるコカインのトラブルに不意に巻き込まれたのだ。
オレは完全にアンチドラッグなのだが、なぜか現実のこんな渦にはまったのだ。
トリニダードとドラッグは今や切っても切れないまずい事になっている。

またED PETERS、というトリニダード出身カナダ在住のチューナーには詐欺だ。
名の知れたPANのチューナーを信じたい心の甘さがあったとは言え、お互い素性を明かしているのに、疑ってばかりのやり取りは失礼だと思ったら騙された。

そういえば、先日、某TVチャリティー番組でタレントがスティールパンをやって感動の涙という、変な企画があった。その時トリニダードで取材されていた工房の人ともずい分と付き合いがあったのだが、あれを機会に、うちはこんなに有名なんだと態度がとたんに横柄になってしまった。 困ったものだ。

あんな風にタレントとスタッフを連れてカリブ海へ行ったり、レッスンしたり人を集めて舞台やったら、自分も過去沢山TV関係の仕事をしてきたので分かるのだが、さぞかしお金が動いただろうと思う。チャリティーなのに寄ってたかって少し勿体なくないか。

いずれにせよ音楽なのに、心軽やかになるような良い話に比べて、
けったいな欲深い出来事が非常に多い。

そして、まるでそれに抗い、それを一生懸命振り払う為かのようにオレは、
できるうる限り真面目に、知っている全ての輝きを集めて音楽を作ってきた。
だからオレの周りには光が集まっていた。
そして人も集まっていた。

ただし今迄はという事だ。

今後は、このまるで仕組まれたような何かに、
とうとうオレは沈溺してゆくかもしれない。
そしてPANの世界での存在が消えてゆけば、その罠は消えてゆくだろう。

オレは何者かのエサになる為に存在しているのかもしれない。


ルイス・エサ。
敬愛するピアニスト。