Sunday, December 20, 2009

改造すべし

また、ついにやった。
KYLEさんのPAN(ダブルセカンド)のメッキを削ったのだ。
今回は非常に良い結果となった!
反応が早くなり、音色のコントロールがだいぶ自由になった。

PANのメッキに関して常々疑問に思っていたのだが、
最近多い鏡面仕上げ(Hi-Gloss Chrome?)の美しい表面は、
PANの形の特質上、かなりメッキを分厚くしなければ不可能なのではないか。

だが何故かそのような楽器は押並べてレスポンスが悪い。
そして見た目高級でピッチは良くても倍音が単純で音楽的にはまったく面白くない。

KYLEさんのPANも尋常でない位に美しい芸術的工芸品だったが、
音が気に入らなければ所有していても何の意味もないので手を入れてみた。
皆もどんどんやってぶっ壊せ。



耐水ペーパー400番で水を足しながら、
表面全体と裏面全体を丁寧に、特に音盤は平均的に良く削った。

シャワシャワシャワ・・・
シャワシャワシャワ・・・
シュッシュッシュ・・・(音)

そしてやはり調律が結構狂うので、全体を自分でブレンドし直した。
オレは自分でチューニングするのだ。
でも人のPANはめったな事ではやらない。
責任取れないからだ。

それにPAN RISINGの園部さんみたいには自由には出来ない。
オレの音しか作れない。



実はこの手の改造は以前にも試した事がある。
TTILローテナーがやはりレスポンスが悪いのでメッキを削って、
更にボアの穴をインナーノートに2個ずつアウターに1個ずつ所々あけた。
穴が全部で20個ぐらいなので、ボアパン特有の音の芯の無さはまったくなく、
素晴らしくストレートで煌びやか、反応の良いパンになった。

だが、LowC音を工夫する際に嫌がる園部さんに無理を言って、
焼き直しをしてみてもらい、その後C音盤が駄目になりこのパンは死んだ。

思えば今迄に沢山のPANを渡り歩き、殺してきた。
朝起きたら滅茶苦茶に壊れたPANが転がっていた事もある。
酔っ払って全体を半音下にチューニングしなおして途中で泥酔したらしい。

その楽器は今PSOの某プレイヤーに貸している。
だが園部さんに直してもらい、今は見事に復活して良い音になっている様子。
そのPANの名前はGabrielというのだ。
PAN CAKEの1stでTropicasaを弾いた楽器だ。


Mile Davis / Live At The Plugged Nickel


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Friday, December 18, 2009

師走


伊藤ふみお君のツアーにて。
久しぶりにアーティストのサポートツアーだ。
豪華な楽器編成の中でスティールパンが存在する為の、中~低音中心のアレンジセット。
シンプル&アグレッシブな音楽で遊んだ。オレのダミ声コーラスもやった!

ツアー直後にライブをやった自分のバンド「THE JUBILEE」との対比が興味深い。
同じ大編成バンドだが、剛と柔というか直線と曲線、鉄とゴムみたいな違い。

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クリスマス

友人のデザイナーJAY TSUJIMURAの店がエライ事になっている...Smileだね。
Steel Pan Christmasも流れてるかも!


「・・・」


神よどうか我々に憎しみの鎖を
断ち切る意思を与えたもう事を
(Photo:Jean-Marc Bouju)


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