虫の声、
とても気持ちいいBGMです。
この感覚はやっぱり日本人特有なのかな。
スティールパンをやっていてとても特徴的な発見があるのですが、それは日本人はパンの音に郷愁を見るという事です。これは色々な人種と交流を持ちましたが、日本人に特徴的な情緒的な反応です。
郷愁と言えばブラジルの音楽においても特徴的によく使われるキーワードですが、ブラジルの人にパンを聞かせてもシンプルにいい音だユニークな音だという反応が多いですw
ただブラジルは自然音を模倣した音を音楽の一要素としてしばしば楽曲の中に取り込んでいます。このような音に関する意識的な活動は冒頭で私が虫の音をBGMと言ったような、どこか日本と共通する感覚があるようにも思います。それは音で記憶(想い出)を喚起させ音楽が完成するという精神活動だと思います。やはり音に郷愁を見ているのです。
日本人は日本語の中に生きていますが、日本語は情緒に満ちています。さらに極論すれば主語と目的語をあいまいにしたまま全ての会話が成り立つので、つまり日本語には情緒だけしかないとも言えます。
情緒べったりの日本語は政治の世界などでは悪いことにしか利用されていませんが、俳句など面白い活動も日本語ならではだと思います。
私が自分のデュオやトリオでやっている音楽も、俳句からヒントを得ているところが少しあります。
最もシンプルなワード(ノート)からイマジネーションを呼び出し、演奏者とオーディエンスの頭の中で音楽が完成するという事です。スティールパンはよく響くので聴いた人が想像力を働かせる時間を与えてくれます。
Beat Pan!!!で盛り上がりトランス状態に入るのも楽しいですが、響きで時間をどう扱うかをスティールパンを使っていろいろ試すのも、自分ならではでとても楽しいのです。
* * *
今年は大型フェス出演がなかったので比較的体が楽でした。やばいピンチ状態になりまた入院したりせずに済みました。
野外フェスなどでは響きを生かした音楽は残念ながら全く不可能です。フェスはロックビジネスです。ただ、健康な人は健康を消費して遊ぶ楽しみと権利がありますので、そういうお互いのコミュニケーションだと思っています。持病を持つ私が過剰に頑張ってそれに参加するのはちょっと無理がありますねw
ジャズフェスに参加したいですね。
なかなかプロモーションできていませんが、やってゆきたいです。
(^^)
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