Thursday, September 10, 2009
不可思議な事柄
Ellie Mannetteさんによるワークショップの様子。
真面目な雰囲気が伝わってくる。
しかし新しい楽器が不自由でならない。
以前このブログで書いたKYLEさんのPANだ。
ダブルセカンドなのだが、内径と外径が微妙にずれて回転しているのだ。
自分の落ち度なのだが、さすがにこの違和感の秘密を、楽器を手にしたときに、すぐには気が付かなかった。
これがまた非常にやっかいで、徐々に徐々にオレを壊しているのだ。
無意識レベルでの手の位置と音、タイミングが常にずれていて、自分がチグハグになってゆく。 こういう事が待っていたんだな、昨年のチューニング事故の先には。
解決に向かっていると思っていたのだが、恐ろしい罠だ。
考えてみれば、PANに纏わる事、気を付けないと罠だらけだ。
以前トリニダードで死に損なってきている。
その時はPANの関係者によるコカインのトラブルに不意に巻き込まれたのだ。
オレは完全にアンチドラッグなのだが、なぜか現実のこんな渦にはまったのだ。
トリニダードとドラッグは今や切っても切れないまずい事になっている。
またED PETERS、というトリニダード出身カナダ在住のチューナーには詐欺だ。
名の知れたPANのチューナーを信じたい心の甘さがあったとは言え、お互い素性を明かしているのに、疑ってばかりのやり取りは失礼だと思ったら騙された。
そういえば、先日、某TVチャリティー番組でタレントがスティールパンをやって感動の涙という、変な企画があった。その時トリニダードで取材されていた工房の人ともずい分と付き合いがあったのだが、あれを機会に、うちはこんなに有名なんだと態度がとたんに横柄になってしまった。 困ったものだ。
あんな風にタレントとスタッフを連れてカリブ海へ行ったり、レッスンしたり人を集めて舞台やったら、自分も過去沢山TV関係の仕事をしてきたので分かるのだが、さぞかしお金が動いただろうと思う。チャリティーなのに寄ってたかって少し勿体なくないか。
いずれにせよ音楽なのに、心軽やかになるような良い話に比べて、
けったいな欲深い出来事が非常に多い。
そして、まるでそれに抗い、それを一生懸命振り払う為かのようにオレは、
できるうる限り真面目に、知っている全ての輝きを集めて音楽を作ってきた。
だからオレの周りには光が集まっていた。
そして人も集まっていた。
ただし今迄はという事だ。
今後は、このまるで仕組まれたような何かに、
とうとうオレは沈溺してゆくかもしれない。
そしてPANの世界での存在が消えてゆけば、その罠は消えてゆくだろう。
オレは何者かのエサになる為に存在しているのかもしれない。
ルイス・エサ。
敬愛するピアニスト。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment