Sunday, June 23, 2013

ライブ日記

中村善郎さんとデュオ。


善郎さんは日本のボサノバ界では唯一無二のマエストロです。
そしてとても自然に日本人的なオリジナルな音世界を持っている
素晴らしい存在です。

以前、リハーサルで初めて善郎さんと音を出した時、とても戸惑いました。今までいい結果を出してきた方法をあてがうのでは、ファンタジックなサムシングはできないぞと。

初対面でも万国共通の方法論、方程式が通用するところが、音楽、特にジャズの素晴らしさで面白さですが、実際の音楽の現場ではノート(ドレミ)とか和音、リズムがどうであるか、とかいう以外の繊細な音楽的要素が非常に重要で必要な場合が多々あります。

善郎さんは正にそうで、とても個性的で繊細な感触を持った音世界です。こういうアーティストが大好きで尊敬します!私自身もそのように個性的でありたいと常日頃から思っています。

この組み合わせ、もともと善郎さんが最近作「Madrugada」でスティールパンの山村誠一さんとがっぷり組んで素晴らしいCDをリリースされています。私は東京限定の「トラ出演」ではございますが、オリジナルCDとはまた違った世界が表現できたのではないかと自画自賛しております(^^)v

ライブ会場は横浜DOLPHYでした。10年ぶりくらいの久しぶりの出演でしたが相変わらず音がいい!私にとってスティールパンの響きがいい場所の3本指に入る場所どえす。
マスターも相変わらずスマイルなお人柄でしたww
ColtraneのGiant StepsがBGM(^^)

実はあの界隈の汚くて猥雑で元気な横浜の飲み屋街は、20代30代の頃にはライブ後に泥酔して一人を持て余しウロウロとよく彷徨っていた場所です。
う〜む、なつかしい。。

あの頃と比して今の自分の音はまるで別人だと自覚できます。自分は根底から大きく変わったのだとあらためて感じられた日でした。一番の変化は普通の幸せみたいなものが我が手を放れてゆき、少し勤勉になったという事かもしれない。ま、ミュージシャンですから別に当たり前の話ですが。当時は自分の環境に甘えていたという事です。飲んだくれなんてそんなものです(^^;)

心が変われば音は変わる。
音とは人。
感慨深いです。

最近悪天候を呼ぶ私ですが、善郎さんが超晴れ男なので
本番には晴れました。

ライブ後にはいい月を見ることができました。

ありがとう!
OBRIGADO!



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