Wednesday, February 18, 2009

美しい世界

雲の動き。
雲の動き。

立体的で楽しい。



久しぶりのPAN CAKE名古屋公演なので告知です。
カフェライブならではの気持ちイイ~雰囲気でお届けします。
中部地区の方々は是非お越し下さい!

PAN CAKE Live at Cafe Dufi (名古屋)
Date : 2009年2月20日(金)
Open : 19:00 / Live : 1st 20:00 / 2nd 21:30
Charge : 予約¥3,000 /当日¥3,300

Place : Cafe Dufi (カフェ・デュフィ)
愛知県名古屋市中区新栄3-17-11
tel: 052-263-6511
中央本線千種駅5番出口より徒歩5分
地下鉄東山線千種駅より徒歩5分
http://www.kanshin.com/keyword/140766
http://tabitano.main.jp/4dufi.html

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昨日のプラッサオンゼライブに中学時代の同級生が来てくれてビックリ。
こういう繋がりも嬉しいものだ。で記念撮影。



う~ん、なんかただの飲み会みたいだな苦笑。

ライブではオレのテーマでもあるメロディーとファンタスティックなハーモニーを表現している。
これは言ってみればこの世界にある「色」みたいなもので様々な種類の響きがあるのだ。
PSOの曲なんかもこれを応用したものだが、小さな編成ではよりシンプルにそのものを表現できる。

スティールパンの音はそれ自体が複雑な倍音に溢れているので、
例えばドミソと弾いただけでピアノのドミソより面白く豊かに響く。
(勿論ピアノを音楽的に響かせているのはピアニストの意思とイマジネーションだ)

この様な面白さはギターなんかにも当てはまるが、言わば不完全な楽器が持つ特有の豊かさである。
こうした特徴を持つ楽器は得てして1音だけでも非常に説得力があり、
それをさらに様々な和音や組み合わせにしてどんどん膨らませていくと、とても面白い。
愉快、愉快、気持ちが良い、

すごく美しい世界が現れるのだ。

美はそして力でもある。
いろいろな人に聴いてもらえる機会がもっと与えられたいものだ。

Monday, February 16, 2009

小倉さん

メディアの世界ではパーソナリティーと言う肩書きなのかな、
小倉智昭さんという人がいるのだが、テレビなどで結構有名な人だ。
オレはこの人がなんか好きなのだ。

女性にとってはまあ、ウザったいというか所謂「オヤジ」というか、「男の年取ったヤツ」と言う感じで、普通に和やかだけど、裏も分かってる的な、どこか目が笑っていないドスのきいたタイプにお見受けする。
いろんな意味で、女を油断させてくれないタイプの人だろうと思う。
かと言って男同士でも気の置けない人だろう。
先日も天下の九重親方に名指しで「小倉君」呼ばわりされて、強権的に物言われていたが、
上手くかわしつつ、絶対に屈していなかったのはさすがだ。

鬘だとか何だとか、今だに話題してる奴らもいるが本当に情けない。

ブログをたまにチェックしているのだが、今世間で話題のこんな記事があった。

小倉智昭公式ブログ・海外の出産ニュース

何と言うか、もう20年以上前に「MAD MAX」という漫画みたいな映画を見たのだけれど、
年月が経つにつれて、何故かこのところ思い出される。

あの映画はストーリーや映像、内容は一見とても単純でワイルドだ。
コミック・漫画的で、言ってみれば脳みそ筋肉的な我々男が涙も流して、
ドカーンと満足する為のエンターテインメントという感じだった。

だがオレはあの映画を生み出した人間の発想の奥に興味がある。
勿論世界的大ヒット映画なので、そこで描かれていたのは一応ハッピーエンドなのだが、
実は今我々が向かっている方向への快感と不安を予見していたのではないかと思う。

それは何かと言うと、
セックスとヴァイオレンスだ。
快楽と暴力

言葉に酔って思考停止してはいけない。
もっと不細工な言い回しをしよう。

エロと殺しだ。

それは人間の永遠のテーマだよ、
などと言って、今はイェーだよ、Yo Men!、楽しもうぜ、いい男&いい女たち、
No Music No Life、Good Vibration、この世界に悪は無いんだよ、
と現実を見ないで嘯いているのが今の我々大多数の姿だ。

まるで無邪気なフリをしているが、実は自己や問題に対峙したくないだけだ。
そういう人達はものを考えたくないので、結果いわゆる烏合の衆と言える。
左から右へ気分で大移動する。
自分の周りを見て全体的にそう動くっぽいから何となく、という理由だけだ。
それに迎合していない人は「KY」と言われたりする。

また、今まで良心を持って社会を支えてきた奴らも、
どうしても自分の日々を派手に彩りたいらしく、
SEXやドラッグやワイルドやミュージック(なぜか音楽ではない)に日々一生懸だ。

とにかく、カストロの演説や彼のいち人間としての精神もろくに知らずに、
チェは生き方がカッコいいなどと憧れるような事は止めなければいけない。


欲、、
そこからあらゆる略奪やら何やらを発想することができるから注意が必要だ。

ギリシャは知の発達に爛熟した文化、知覚の追求は享楽と快楽。
それを滅ぼしたローマは実際的な力、肉体の賛美、そして従属。
そんな描かれ方をしている時もあるが喩え話としては興味深い。

考えようみんな。
一生懸命頭を使うほどに、なぜか反対に音楽は生まれてくるものだ。

ではまた。
Sing for your life...(Bobby McFerrin)

Saturday, February 14, 2009

H.B. Nico.

先日娘(にこ)の誕生日だった。
いろいろありながらも、とにかく可愛い、
ただひたすら愛している我が娘だ。
まあ実際には7歳のただのガキんちょだが。

そういえば、生まれてこのかた、
息子にも娘にも誕生プレゼントをあげていない。
理由は周りからとてもたくさん祝福を受けているというか、
はっきり言うと過剰に物品(プレゼント)を貰い過ぎてきたのだ。

実は子を持つ人は一度はそんな思いをどこかで持ってはいまいか。

大人の心の隙間を埋め合わせるのに、子供を使ってはいまいか。
そしてその為に私達大人がしている行為は、
本当のところ単にお金に帰結する行為ぐらいしか
思い付かないのではあるまいまいか。

でもまあとにかく、日本というか世の中そうなんだし、
まず周りに感謝するのが筋だろうが!、、とお怒りの諸兄方々もおられよう。

しかしそのような一見して反論できない正論みたいに見えるものが、
実は人の良心の呵責を突き、思考停止させ、ある方向だけにしか物事を行かざるを得なくする、
時として落とし穴のようになっているのではないかとも思う。

飛躍してしまうが、思考停止は世界中で起こっているテロやカルトなどにも究極的にはつながる。
この場合は小さな心の声、良心の声に嘘をつかないという人の心を過剰に逆手にとって人を呪縛する。
そしてお金を徴収するか、時間や労力、果ては命まで差出して戴こうという事だ。

真面目で善良、人のことを思いやる比較的控えめな人達は絶好の被搾取の人材だ。
試しに真面目な人へのダメ出しばかりしてみよう、何てたやすい行為だろうか。

失礼、ちょっと早急に独善的に論を進め過ぎたか。
面白くもない話になった。

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「鳩のように純真で、ヘビのように狡猾であれ」
これは聖書のたとえ話だが、
まさに最近は人の行為の裏を疑い知りつつも、
人の心を信じていく姿勢でいなければならない。

だがしかし、人は人を信じなければ何があるというのだ。

そうでなければ、ただ虚しく、
全ては空なりという禅の世界と同じくする。
禅は人間それぞれの個人としての意味・存在理由であり、真理ではあるが、
隣の人に手を差し伸べるものではない。

これはオレにとってまったく、
音楽のファンタジーでも何でもないし、
やりたい事(希望・のぞみ)ではない。

まあ、こんな当り前の事を記している。
退屈男。

また動きがある事を望みつつ。

Thursday, February 12, 2009

日々雑感

きっとここを訪れる人はスティールパンに興味を持っている人だろう。
殆どはパノラマ・スティール・オーケストラから訪れた人かもしれない。
そんな人達には申し訳ない程に地味で勢いのない、音楽イェーとかでない話題の日々だ。

本当は派手な現象だけでなく、その中にあるオレの音楽に興味を持ってくれたら一番嬉しいのだが、なかなかそんな事はありえないと、今では心の底から現実を分かっているので大丈夫だ。

でも中にはこの楽器(ツール)を扱って日々生きている人もいると思う。
そんな人達は、好き勝手に音楽活動をしてPAN CAKEでデヴューして以来、PSOを世に出したり、スティールパンだけでほぼ20年生きているオレを一応チェックしてるのかもしれない。

世界中の人皆同じくスティールパンを演奏する。
そこには何も違いはない。
あるとすれば、人であり音楽そのものでしかない。

メロディー・・これが全てでもある、
そしてそれが集まったハーモニーの豊潤な幸せ。
楽しみ、苦しみ、悲しみ、スリル、迷い、喜び、祈り、許し、プライド、諦め、希望、
全ては音を紡ぎ出すことによる音楽の持つファンタジーだ。

PANは悪魔の楽器だと常々言っている。
スティールパンを始めた時からずっと周囲には言っている。
人の欲を増幅させるのだ。

先を見過ぎる事はそれ自体が悪だ。

安易にスティールパンならではの異国情緒が席巻している。
安直な怪しい音に聴衆が熱狂している。
人としてあたりまえのスマイルだけが音楽の救いになっている。
肩書きや存在感ばかりとても大切になっている。

これは音楽だと忘れないでほしい。
PANであろうとHANGであろうとBRASILであろうとINDIANであろうとEUROPEであろうとCARIBであろうとUSAであろうとJAZZであろうと歌であろうと行為であろうと

そして忘れないでほしい、良い欲も増幅するのだ。
それはハピネスをを惜しまずに分かち合うことだ。

とりあえず、
安易に金を払っちゃいかんよ、みんな!


またトリニダードにも寄ってみようと思う。

Friday, February 06, 2009

6ベースパン

リトルテンポの田村玄一さんに6ベースパンを貸し出しており、
今日はその受け取りに行ってきた。
Sunshine Steel BandのCDレコーディングに使用したらしい。
今回スタジオには遊びに行けなかったのだが、出来が楽しみだ。
玄さんとはもうずいぶん長い付き合いで、人間的にもご機嫌だし、
同じPANを扱うミュージシャンとしても尊敬している。
もちろんペダルスティールの腕前は最高だ、ずるい。

オレは楽器レンタル屋さんもできるのだ。
何せ宝塚歌劇団にもオレのPANを貸し出していたのだ。
でも肝心の自分の楽器は壊れているし困ったものだ。
カナダのED PETERSという職人からは詐欺にもあっている状態だ。
これは今後解決に向けてゆきたいと思っている。

まあ、前向きに頑張るとして、
6ベース受け取りの帰りに、我が故郷「大森」にてラーメンを食す。
このラーメン店は17歳ぐらいから通っているので、かれこれ25年!
ぐらい食べている。四半世紀!

その当時から店長は常連さんに向かって、
「最近味が薄くなったって言われちゃってますよー」などと話していた。
そんなに前から既に「すっかり軟弱になりましたよ」的な発言は感慨深い。

そのまま味が薄くなっていったら今頃は真水のようになっていただろうが、
無論そんなことはなく、あの厳しい変人っぽい店長(失礼!)がよく世代交代したな
という感じの若い人達が作っていて、今日も素晴らしい味であった。舌をやけどした。